香川県三豊市の粟島に、ウミホタルを見に行ってきました。
ウミホタルの写真は上手く撮れませんでしたが、とても綺麗だったので紹介したいと思います。
ウミホタルを鑑賞する前に、ウミホタルについて色々解説してもらったことがあるので、それも併せて書いていきます。
ウミホタルとは
ウミホタルとは、夜行性の甲殻類で大きさは米粒大で3mm程度。
夜行性のため、昼間は海の砂の中で過ごして、夜になると餌を求めて活動を始めます。
ウミホタルは、雑食で魚の死骸等を食べますが、時には生きた魚を襲って食べることもあるそうです。
ウミホタルの生息地
ウミホタルは、瀬戸内海を含む日本の太平洋沿岸に広く生息しています。
しかし、太平洋沿岸だとどこでも見れるのかというとそういうわけではなく、潮の流れが強い所だとウミホタルを見ることは困難なようです。
そういう面では、瀬戸内海は潮の流れも穏やかなので、ウミホタルの鑑賞に適してます。
特に、香川県三豊市の粟島は一年中ウミホタルが鑑賞できるそうです。
ですが、やはりオフシーズンだとウミホタルが少ないので、ウミホタルの活動に適している、5月~10月頃が見頃になっています。
ウミホタルと夜光虫の違い
ウミホタルと夜光虫は、同じ生物だと思っている方もいるようですが、まったく違う生き物です。
以下では、ウミホタルと夜光虫の特徴を紹介します。
ウミホタルの特徴
- 甲殻類
- 体長は3mm程度
- ぼーっと光る
夜光虫の特徴
- プランクトン
- 体長は1mm以下
- ぽつぽつと光る
などの違いがあり、ウミホタルは魚の死骸を食べるため「海の掃除屋」と呼ばれていて、夜光虫は別名「赤潮」と呼ばれ赤潮が発生すると、魚が捕れなくなる等の悪影響をもたらします。
このように、青く光るのは同じですが、ウミホタルと夜光虫は全然違う生き物なんですね。
ウミホタルの飼育
ウミホタルの飼育は難しく、ウミホタルを飼育目的で持って帰っても、飼育を続けれないのだとか。
というのも、ウミホタルは淡水を嫌うため、海水又は人工海水が必要になり手間がかかるため、長期の飼育に向いていません。
都会に住んでいる方や、家の近くに海がない方は、持ち帰って飼育するのは困難かと思われます。
ウミホタルの発光メカニズム
発光する仕組み
続いて、ウミホタルが青白く発光するメカニズムについて、紹介していきます。
ウミホタルは青白く光りますが、これはウミホタル自身が光を発しているわけではありません。
体内から「ルシフェラーゼ」という酵素と、「ルシフェリン」という基質を分泌させ、水中の酸素と反応することで、水が青く光ります。
ウミホタルが青く光るのは、人間で言う汗をかいている状態だと思ってくださいと、係員の人から説明を受けましたが、この説明のほうがわかりやすいですね。
ウミホタルが光るのは何故?
では何故、ウミホタルは青白く光るのでしょうか。
それには様々な説がありますが、
- 求愛行動の時
- 身の危険を感じた時
上記が、有力説のようです。
発光時間について
ウミホタルは、ずっと発光しているわけではなく、しばらく経つと時間とともに、次第に光が薄れていきます。
ウミホタルを発光させるには、ウミホタルが入っている容器を棒でかき混ぜたりして、刺激を与えると発光します。
鑑賞会では、霧吹きで海水をウミホタルに吹きかけて、発光を促していました。
ただ、長時間の刺激はウミホタルが弱ってしまうので、注意が必要です。
乾燥したウミホタルを利用
1回きりですが、ウミホタルは乾燥させても、海水と反応させれば光らすことができます。
その性質を活かし、ウミホタルが第二次世界大戦中に軍事使用されたこともあります。
ジャングルで偵察を任された兵士が、乾燥させたウミホタルの粉を足元へ撒くことで、ウミホタルの微かな光を目印にしたそうです。
そういえば、粟島を観光している時にどこかで、戦争中に軍の命令でウミホタルを集めたという文献を目にしました。
香川県粟島のウミホタル鑑賞会
ここからは、私が参加したル・ポール粟島のウミホタル鑑賞会について書いていきます。
事前に、写真を撮る場合は、一眼レフではウミホタルの撮影が難しいので、スマホのカメラで撮ったほうが綺麗に撮れますよとアドバイスをもらったんですが、無謀にもミラーレス一眼でチャレンジしてみた結果、案の定、うまく撮れませんでした。
なので、写真が残念なのは、ご勘弁ください。
鑑賞会は夜から
ウミホタル鑑賞会は、夜の8時30分からスタートでした。
ウミホタルは、夜行性の為あまり早い時間だと、数が少なく迫力に欠けるそうです。
また、ウミホタルは水温によって多かったり少なかったりするようで、海水温が高いとウミホタルも多いんだとか。
この日は天気も悪くて、心配していたんですが、無事ウミホタルを見ることができました。
まず、上の写真にある桟橋の所に、係員の人がウミホタルの仕掛けをしているので、その場所から鑑賞会スタートです。
係員の人が仕掛けを海から引き揚げ、仕掛けの容器をかき混ぜた時、初めて青く光るウミホタルを見たんですが・・・すごく綺麗でした。
グラスに入れたウミホタル
ウミホタルの説明を聞いた後、カクテルを飲むときに使用するようなグラスを渡されました。
どうやら、このグラスの中にウミホタルを入れてくれるようです。
ウミホタルを、グラスに入れた時の写真が上の写真になります。
なんか、こんなカクテルありそうですね。
グラスに入っているウミホタルを海に戻して、西浜という海岸に移動します。
ただグラスをひっくり返して、ウミホタルを海に戻しただけなんですが、そこだけが青白く光っていて見とれてしまいました。
写真を撮るタイミングは、係員の人が言ってくれるので、そのタイミングで撮れば綺麗なウミホタルが撮れますよ!(上手く写真が撮れれば)
西浜に移動
西浜へ、やってきました。
西浜からはよく星が見えるそうなんですが、生憎この日は曇り空で星空は見えませんでした。
係員の人が、
「夜空の星を見ることはできませんが、砂浜に輝く星を見てください」
と、話した後ウミホタルを砂浜に撒きました。
これがその時の様子なんですが、砂浜が青白く光って本当に星空のように綺麗!
しかし、説明してもらっていた通り、やっぱり写真に撮るのが難しい。
必死に、何枚も何枚も写真を撮ったんですが、綺麗に撮れなかったりぶれたりボケてたりと散々な有り様。
なので、一緒に鑑賞会に参加していた、友人にも写真を提供してもらいました。
携帯やスマホでウミホタルを撮る場合は、遠くから撮るよりも出来る限り近づいて撮ったほうが綺麗に撮れるそうです。
ウミホタルは、砂浜の海に近いところに撒いたので、潮が満ちれば海に帰っていきます。
波に揺られているウミホタルを撮りたかったんですが、私のスキルでは無理でした。
香川県粟島のウミホタル まとめ
- 香川県粟島のウミホタルは綺麗
- ル・ポール粟島でウミホタルが鑑賞できる
- 瀬戸内海を含む太平洋沿岸に生息
- 見頃は5~10月頃
- ウミホタルと夜光虫は別の生物
- 飼育が難しい
- 海水温が高いと活発になる
- 刺激を与えると青く光る
- 乾燥させても光らすことができる

















